私は高杉晋作

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私は高杉晋作

頭がおかしいと言う人が「頭がおかしい」

「礼儀」や「忠義」を悪用するオヤジたち〜社会人が感じる「理不尽」の正体〜

 「宗教教育がない!それではあなたがたはどのようにして道徳教育を授けるのですか?」

 

 

 

 

 

 

これは、新渡戸稲造『武士道』の冒頭にある有名な一節である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現代も日本には、相変わらず宗教教育はない。

だが、何かしらの倫理観が有ることはご存知であろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

例えば、「恥を知れ」、 「それは無礼だ」や 「男らしい」 などが代表的である。

 

 

 

 

 

 

 

 

いわゆる「不合理」ともいえる倫理観は間違いなく存在する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この日本人の道徳観を解明したのが、新渡戸稲造の偉業である。

 

 

 

 

 

元5000円札のおっさんという認識だけなら改めてほしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新渡戸は、日本人の価値観は「武士の精神」から来ていると考えた。

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 しかし、現在は、この『武士道』を始めとした日本の美徳や道徳の精神を悪用する輩がいる。

 

 

 

 

 

 

 

 そのせいで、日本は堕落した。

価値観を混乱させる嘘の倫理観がはびこっている。

 

 

 

 

 

 

 

簡単に言うと「これは礼儀だから」と言う人間に限って何も歴史や文化を学んでいないという現象だ。

 

 

 

 

今日は、この混乱した価値観について記した。

 

 

 

 

1.「礼」の悪用

 

「礼」というのは『論語』にもあるが、『武士道』においても非常に重要な項目である。

 

 

 

 

だが、これが昨今悪用されている。

 

 

 

 

 

「これは礼儀」ということを乱用するのだ。

 

 

 

 

 

 

例えば、武士がいた時代には、激安居酒屋などなかったはずなのに、「さも1000年の歴史があるかのごとく」居酒屋作法を押し付けてくる人間がたくさんいる。

 

 

 

なぜ、つまらない話を「すごいですね」と思ってもないのに聞くことが「礼儀」なのか?

 

 

なぜ、ビールという人の理性を破壊する薬物をお酌することが「礼儀」なのか?

 

 

 

 

 

明らかに価値観が混乱している。

 

 

 

私も大学時代までは、これらを「礼儀」だと思って従ってきた。

 

 

むしろ、これが出来ない奴は「ダメな奴」とさえ思ってきた。

 

 

 

 

 

 

 

しかし、これは明確に誤りだ。

武士の心得がない人間ほど「誤った礼儀」を押し付けてくると『武士道』は教えてくれる。

 

 

 

 

 

 

「これは礼儀」ということを声高に叫ぶ輩ほど、逆に『論語』や『武士道』を読んでいないという皮肉な事態が多発しており正直心を痛めている。

 

 

 

 

 

古典を読まないで「礼」を説く人間を信用してはいけない。

 

 

 

「イマドキの若者は、、」と言われている若者は絶対悪ではない。

 

 

 

 

2.「忠義」の悪用

 

 

「忠義」と言う言葉も誤用されている。

 

 

 

 

『武士道』の「忠義」のところには以下のように書かれている。

以下の言葉を100回くらい読んで欲しい。

 

 

 

 

「己の良心を主君の気まぐれや酔狂、あるいは道楽の犠牲にする者には、武士道はきわめて低い評価しか与えなかった。」

 

 

 

 

現代においては、この考えが逆転している。

 

 

「良い部下」や「良い後輩」は、「居酒屋でくだらない話を聞くこと」や「休日を返上してゴルフや麻雀で接待すること」とされている。

 

 

 

 

 

 

 新渡戸は、「忠義」を「精神の奴隷化ではない」と断言したが、現在忠誠心の高いとされる人間は明らかに奴隷である。

 

 

 

 

 

そして、そんなくだらない「忠義」をする人間が出世してしまうから負のスパイラルが加速する。

 

 

 

 

 

これこそが正しい礼儀だと誤解に誤解を重ねていくのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

優秀な臣下とは、「あらゆる可能な手段を尽くして、主君の過ちを正すこと」と新渡戸はのべた。

 

 

 

 

 

しかし、逆の行動を取るのが、今の日本人だ。

 

 

 

 

現代における「忠義」は誤りであると私は断固として言いたい。

 

 

 

 

 

3.オヤジたちの押し付けに屈してはいけない

 

他にも書きたいことはあるのだが、書き始めるとキリがないので、この辺にしておきたい。

 

 

私が言いたいのは、現在は日本の良き美徳や倫理が崩落しているということだ。

 

 

 

 

「礼儀」や「倫理」を説く人間が一番なにも学ぼうとしていないのである。

 

 

 

 

 

 

 

お前も礼儀を説いているではないか! と言われそうだが、誤りを否定しているだけで、「礼儀とはこうだ」と押し付けていないので、許してほしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

価値観というものが非常に混乱している。

これだけは断じて言える。

 

 

 

 

理由は、一重に人々が古典を読まなくなったからだ。

 

 

 

 

 

 

 

今の時代に生きているというだけで、自分たちが優秀だと考える「進歩史観」に毒されている。

 

 

 

 

 

 

 

『論語』や『武士道』などを読んで見てほしい。

読むと「礼儀」などそう簡単に説けたものではないことに気づくはずだ。

 

 

 

 

 

今こそ価値観の修正が必要とされている。

 

 

 

 

 

おもしろき事なき世を面白く

 

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