私は高杉晋作

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私は高杉晋作

頭がおかしいと言う人が「頭がおかしい」

小池百合子都知事の評判がいいけど期待できるの?

「自民党のドン内田を小池都知事が玉砕」

 

「石原慎太郎を追い詰める小池百合子」

 

「小池百合子新党立ち上げ」

 

 

こういうニュースが小池百合子都知事が就任してからというもののたびたび見かける。

 

 

「新しい政治家の誕生だ」

 

「小池百合子都知事なら都政を変えてくれる気がする」

 

「小池さんなら期待できるね」

 

 

 

都民の評判も上々というところで今度の選挙では新党を結成して都議会で大きく伸ばすのはほぼ間違いない。

 

 

 

そんな中、私は世の中から嫌われる役割を買ってで出るわけである。

 

 

 

 

「この男はどうもあまのじゃくらしく「小池百合子都知事に疑いを持て」と自らが目立つためにいっているのだ。」

 

 

そう言われることも承知である。

 

 

 

ただ、私が懐疑的な目を向けるのには明確な理由がある。

私の頭がいいからではない。

 

 

 

それは、いくらバカな私でもわかるくらいに小池百合子都知事が「新しい政治家」ではないのが明快だからである。

 

 

この手の政治家はついこの間いたばかりでないかと唖然としているのである。

つまり、小池百合子都知事は何度も出ては消えていく自称「英雄」と同じ匂いしかしないのである。

 

 

「郵政民営化」「政権交代」「アベノミクス」「大阪都構想」、そして「都民ファースト」

 

 

次は期待できる?

小池さんは違う?

小池さんならやってくれる?

 

前もあなたは同じことをあなたは言っていなかったか?

 

 

今日は、私が小池百合子都知事に危険な匂いを感じる理由を僭越ながら書きたいと思う。

 

*彼女の評判は凄まじいらしく、これを書いている段階では支持率が80%越えなんだとか。。。ソースは下記

news.livedoor.com

 

  1. 民主主義者は専制君主とそう変わるものではない
  2. 「わかりやすい」政治は危険
  3. 「改革」好きな政治家は信頼できない
  4. 補足ー「対案を出せ」「改革をしなければ終わる」はインチキー 

 

1.民主主義者は専制君主とそう変わるものではない

民主主義者を批判すると「貴族制信望者だ」という中傷がよく起こる。

今回のケースでいうと私が小池百合子都知事を批判したらこういう言葉が返ってくるだろう。

 

  • 既得権益を擁護するのか!?
  • 内田の味方か!?
  • 今のままいけば東京都は終わるよ!?

 

しかし、そういう二項対立的な考えしかできない単細胞だからこそ「インチキ」に騙されるのだということをあらかじめ伝えたい。

大衆が読むのはニュース本体ではなく、いかなる行動方針をとるべきかを暗示する気配に包まれたニュースである。

ウォルター・リップマン『世論』 

 

 

一つ言っておくと私は民主主義者でもなければ、貴族主義者でもない。

急進的な思想をすべて「非人間的なもの」として批判する人間だ。

 

 

 

 

それ故に「都民ファースト」という抽象概念を叩きつける小池百合子氏がいかに順調に政策を実行しようとも危険な匂いを感じるべきだと私はいい続ける。

 

 

 

小池百合子都知事が大好きなあなたからすると私を中傷したくてたまらないかもしれない。

しかし、私はあなたに敵対するためにいっているのではない。

 

 

 

実はあなたが思っているほど、民主主義者は国民(都民)のことなど尊敬していない。

 

 

「人民の一般意志こそ何よりも正しいので尊重されるべき」という民主主義者の考えは、皮肉にも民主主義を支持する人間ではなく、多くの専制君主や全体主義実行者により利用されてきたことを伝えればその妥当性は十分である。

 

もちろんその筆頭はロベスピエールであり、ヒトラーである。

 

国民の意思という言葉は、あらゆる時代の陰謀家や専制君主が最大限に乱用したものの一つである。

アレクシド・トックビル『アメリカのデモクラシー』

 

 

つまり、「大阪都構想」やら「都民ファースト」を主張する民主主義者自身が心の底では国民を信頼していない。むしろバカにしている。

 

橋下徹氏はテレビ番組などであからさまにそのようなことを言っているのでよく聞いてみるといいと思う。

民主主義者はいずれも、大きな危機は民主主義にそぐわないことを骨身にしみて感じている。というのも、大衆というものは極めてのろまであるから危機に際して迅速に行動するためにはごく少数の者たちが決定を下し、残りの者は盲目的に従わざるをえないことを民主主義者は見抜いているからである。

ウォルター・リップマン『世論』

 

要は、あなたたちに迎合しているかのように見えるような人間たちこそ一番あなたのことを軽蔑しているのであり、警戒すべきなのである。

 

2.「わかりやすい」政治は危険

「政治家は国民にもっとわかりやすい伝え方をしないとダメだよ」

 

「橋下さんはわかりやすいんだよね」

 

「小池都知事は言葉のキレがいい」

 

 

こういう意見がある。

確かに、「伝える」努力はあってしかるべきだ。

 

 

ただ、行きすぎた「わかりやすさ」が目立ちすぎる。

 

 

 

「都民ファースト」

こういったイデオロギースタイルの政治というのはもう何度現れそして、その全てが失敗したことか。

 

 

なぜ私が上手くいかないとここまで自信満々に言うのかというと、

これほどまでに漠然とした理論では実践した時に必ず破綻するからに他ならない。

 

 

つまり、世の中の複雑な仕組みに「わかりやすい」抽象概念の実践だけで対処できるわけがないということだ。

 

・・・伝統の持つ複雑さは、縮約の過程で脇の方へ押しやられ、全く重要性をもたないものと受け取られてしまう。

マイケル・オークショット『政治における合理主義』

 

政治体制を新しく構築するにあたり、物事を単純明快にすることを目指したと自慢する連中は、政治の何たるかを少しもわかっていないか、でなければおよそ怠慢なのだ。

エドマンド・バーク『フランス革命の省察』

 

3.「改革」好きな政治家は信頼できない

 

「今の都政には抜本的な改革が必要」

 

こういったスローガンは「新しいもの」に見えるのかもしれないが、もう擦り切れるくらい使い古された「インチキ」なのだとそろそろ気づいて欲しい。

 

 

「またか。。。。」という反応が「普通」なのである。

 

 

最後にここでは、橋本徹氏や小池百合子都知事のような改革が大好きな人たちが蝕まれているある偏見について書いて終わりとしたい。

  

結論から述べると、それは、「変化=いい結果を生む」というものである。

そしてその変化は急進的であればあるほどいいということも付け加えておこう。

 

バカげた理念を、行き当たりばったりの実践でどうにか埋め合わせようとする過程について、いちいち追いかけて何になろう。だいたいキリがない。事態は日を追って収集がつかなくなっている以上、革命政府は唖然とするようなトンデモ政策を次々と打ち出さざるをえないのだ。

エドマンド・バーク『フランス革命の省察』

 

このエドマンドバーグの言葉が小池百合子都知事に当てはまる日は近い。

 

 

 

ただ、この手の人たちは「変化に伴うリスク」をねじ曲げてでも隠蔽する。

  

 

彼らがここまで変化を愛好するのには実は明確な理由がある。

その「破壊」自体こそが自らの存在価値を示す唯一の方法だからである。

 

・・・連中は、何かを破壊しないことには気が済まない。そうしないことには、自分たちの存在が無意味に思えて仕方ないのだ。

エドマンド・バーク『フランス革命の省察』

 

 

「投票するのは義務だ」と言われようともインチキしかないのだから投票などしなくてもいいのである。

 

 

自民党がダメだから民主党に

自民党がダメだから大阪維新の会に

自民党(内田)や森喜朗がダメだから小池百合子に

民進党がダメだから自民党に

 

意味がわからない。

 

4.補足ー「対案を出せ」「改革をしなければ終わり」というインチキー

こういった小池百合子都知事や橋下徹氏のような人気者を批判すると必ずかえってくるのが「対案を出せ」「改革をしなかったら終わる」という類のものだ。

 

 

実は、この手の反論はイデオロギー的政治スタイルを得意とする人間の決まり文句だと言っても良い。この論法は橋下徹氏が極めて愛好するスタイルなのはご存知であろう。

 

このレスポンスは何が便利なのかというと、自らのイデオロギーの問題点を棚上げした上で、話を進められるところにある。

 

 

しかし、「変化」自体が「良いもの」という図式がデタラメということは既に述べた。

我々はいい加減に歴史に学ばなくてはならない。

 

 

「集団安全保障」「国際警察構想」が「うまくいくのか?」と問われた時のウィルソンの答弁を最後に紹介して終わりたい。

 

それが実現されなければその結果は悲惨なのだからそれを実現できるようにしなければならないのだと主張するか、あるいは何か他の適当な代案を出すよう要求することでその批判者に応酬するのである。

 E.H.カー『危機の二十年』

 

面白きことなき世をおもしろく

 

 p.s

以下に私を中傷する前に読んでもらいたい「良書」がある。

これを読んだ上で小池百合子氏や橋下徹氏を支持するならそれも一つである。

別の視点を取り入れてもらえれば幸いである。