私は高杉晋作

頭がおかしいと言う人が「頭がおかしい」

【コラム】9割のビジネス書がくだらないかつ意味がない理由

約 5 分

普段本屋に行かない人はあまりわからないかもしれないが、一度近場の本屋に行って欲しい。

 

すると一番目につくところに必ず、「ビジネス書」と呼ばれるものがある。

 

ビジネス書の定義自体は、いろいろあるだろうが「働く人にとって役立つ本」という解釈で間違いないと私は考えている。

 

 

これが、本屋の一番目につくところにあるというのは「今一番売れているジャンル」ということが予想される。

 

 

 

しかし、私の考えではビジネス書が好きな人は極めて危ないと言わざるをえない。

 

 

 

2016年ビジネス書を読み漁った人、そして、2017年もビジネス書を読み漁ろうとしている人は今立ち止まって考えてみて欲しいのだ。

 

 

今日は、私がなぜそこまでビジネス書を読む意味がないというのか。

 

そしてもはやビジネス書は危険物であると考える理由を書いていきたい。

 

 

単にくだらないと一蹴するだけのアフィリエイトブロガーとは違うので安心して欲しい。

 

  1. ビジネス書を読むのが好きな人の特徴
  2. ビジネス書を読む事は意味がないどころか読むと危険な理由
  3. おすすめのビジネス書はあるのか?

 

1.ビジネス書を読むのが好きな人の特徴

ビジネス書が好きな人の特徴を押さえておかなければ、私が述べる「ビジネス書の危険性」の話に入っていけないので、まずビジネス書が好きな人の特徴についてまずは書いていきたい。

 

 

まず、ビジネス書が好きな人というのは一言で言えば、「向上心が高い人であり世の中的に見れば賢い人に分類される人」である。

 

 

「なら、いいことじゃないか!」

ビジネス書読む人ってすごい人やん」

ビジネス書読むって大事ってことね」

 

 

まあ、そう結論を出すことを急いではいけない。

確かに文字通り受け取れば素晴らしいことだ。

 

 

しかし、向上心を持っていることが必ずしも向上につながらないことはもちろん、その向上心は世の中全体で見たときに悲劇的な結果を招き得るというのが私の考えだ。

*ちなみに私は「そのビジネス書を読んでいる人より偉いけどね」と言いたいのでもなければ、そう思っているわけでもない。

 

 

2.ビジネス書を読む事は、意味がないどころか読むと危険な理由

さて核心に入っていこう。

急で恐縮だが、アインヒマンという人間をご存知だろうか。

 

 

一言でいうと、ナチスの党員として、根っからの悪人ではないのに数十万人のユダヤ人殺害を実行した人物だ。

 

 

今なぜ急に私がこの話をするのかは彼が大量殺戮をやってのけた理由を知ればわかる。

 

 

彼がなぜ大量虐殺を命令した動機は、一言でいうと「自分の昇進に対する熱心さ」しか無かったのだ。

 

私が悪の陳腐さについて語るのはもっぱら厳密な事実の面において裁判中誰も目を背けることのできなかった或る不思議な事実に触れている時である。アイヒマンはイヤゴーでもマクベスでもなかった。・・・自分の昇進には恐ろしく熱心だったということのほかに彼には何らの動機もなかったのだ。

 ハンナアレントイェルサレムのアインヒマン』

 

なぜ、ビジネス書を読むことが危険なのか?

 

それが見えてきただろうか。

狂った環境の中で必死に向上しようと努力し、その努力が取り返しのつかない結果を生みうるからだ。

 

電通パワハラ事件について書いたときにも述べたが、あの事件も本質は、「お前は頭がおかしい」「向上心が足りない」とでも言われ続けた女性が社会に適応しようとし続け向上しようとし続けた結果悲劇を生んだと見ている。

 

 

話を戻そう。

 

一部のハウツー的なくだらないビジネス書を除き、よくあるビジネス書が提供するマインドセットは砂漠の世界で如何に適応するかという問いにしか答えない。

 

 

 

 

繰り返しになるが、私は向上心を否定しない。

ただ、その前にあなたが知るべきは世の中の方がおかしいということである。

 

 

3.おすすめのビジネス書はあるのか?

 

すべてのビジネス書を読む意味がないとまでは言わない。

私の知らない中にもいい本もあるだろう。

 

 

だが、ビジネス書の中で意味がないどころか害でしかないと言い切れる条件が一つだけある。

 

 

それは何らかの心理学に依拠しているビジネス書だ。

 

最近巷で流行っているアドラーなどはその筆頭で、あれは砂漠で生きる方法を考えて砂漠に生きることを楽しいと思ってしまう狂人を生み出すきちがい本である。

 

 

くだらないとか意味がない以前にその手のビジネス書は害でしかない。実はかなりの割合のビジネス書はこれに依拠している。

 

 

 

まああなたが砂漠で住み、砂漠で楽しく生きる方法を考えるのもいいとは思うが、私はその人生に責任はとれない。

 

心理学は私たちを「救済」しようとするのだろうが、それは心理学が、私たちがそうした情況に「順応」する手助けをして、私たちの唯一の希望を、つまり砂漠に生きてはいるが砂漠の民ではない私たちが砂漠を人間的な世界に変えることができるという希望を、奪い去ってしまうということを意味しているのだ。心理学は全てをあべこべにしてしまう。私たちは未だに人間であり、未だに損なわれていないのである。危険なのは砂漠の本当の住人になることであり、その中で居心地よく感じることである。

ハンナアレント『政治の約束』 

 

今あなたの向上心はどこに向いているだろうか?

 

 

「どうしようもないじゃないですか」彼は泣きながら言った。「目の前に見えるものを消しようがありません。二足す二は四です」「時には、ウィンストン、時にはだが、それが五になることもあるのだよ。三になるときもある。四と五と三に同時になる場合だってある。君はもっと真剣に頑張らないといけない。正気になるのは難しいのだ。

ジョーオーウェル『1984』 

 

あなたが忙しさを惜しんでビジネス書を読み「正気になる」ためにしている努力は「2+2=5」と言おうする努力なのかもしれない。

 

 

おもしろき事なき世を面白く

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