私は高杉晋作

頭がおかしいと言う人が「頭がおかしい」

世阿弥がのべる一流の人間の3要件

約 5 分

世阿弥をご存知だろうか?

 

 

日本固有の文化の一つである「能」の現在の形を生み出した人物とされている。

そのため、死後600年近くたとうともその名声は霞むことがない。

 

 

 

 

そんな彼女は生涯で『風姿花伝』という能をする人に対する秘伝書とも言える書物を書いた。

 

 

 

 

ただ、そこに書かれている内容は、能をする人だけではなく、我々一般の人にも多くの学びを与えてくれる。

 

 

 

今日は、世阿弥が述べる一流の人間の定義を3つの角度から見てみた。

 

 

 

1.現状維持をしないこと

 

現状維持をしないことというのは「自分が現在取り組んでいるものに対して変化を加えること」を意味する。

 

 

 

 

 

世阿弥は、大成するために必要なこととして以下のことを述べる。

 

 

 

住する所なきを、まづ花と知るべし。

 

よき劫の住して、悪き劫になる所を用心すべし。

 

 

 

 

 

「花」というのは「あの人花があるね」といった使い方をするかと思うが、どうやらその使い方は世阿弥の『風姿花伝』から来ているようだ。

 

 

 

 

 

解釈は色々可能だろうが、「優れた人物」や「優れた才能が有る人」という解釈で良いのではないかと私は考えている。

 

 

 

 

 

 

世阿弥は、能のスタイルをそのときどきに応じて、変化することに取り組んだ。

具体的には、将軍の好みに合わせて変えたと言われている。

 

 

 

 

 

 

 

通常、こういった伝統芸能は「現状維持」さえすればいいという発想になりがちだが、それを危険と世阿弥は考えた。

 

 

 

 

 

現状維持に「命をかける」人間達が今溢れる中で、あまりに重い言葉といえる。

 

 

 

 

 現状維持では「大切なもの」を守れない。「大切なもの」を守るための変化は必要なのである。

 

 

 

 

 

 

 

2.秘密のない人間は2流

世阿弥は、「秘」をもたないことを2流だと考えた。

 

 

秘する花を知る事。秘すれば花なり。秘せずは花なるべからずとなり。この分け目を知ること、肝要の花なり。そもそも、一切の事、諸道芸において、その家々に秘事と申すは、秘するによりて大用あるがゆえなり。しかれば、秘事といふことをあらはせば、させる事にてもなきものなり。これを、「させることにてもなし」といふ人は、いまだ秘事といふ事の大用を知らぬがゆえなり。

 

 

 

 

これは、

UNIQLOを着て、マクドナルドで昼食をして、激安回転寿司で夕食を食べる人」

「趣味はゴルフで、平日の夜はプロ野球観戦か激安居酒屋巡りの人」

 

 

 

 

こういう人間を2流だと断罪しているのだ。

 

 

なんら「秘」を感じさせない生き方をしている人には、「花」がなく、誰も魅了されない。

 

 

そして、その人間は大成できないということを世阿弥は強く述べる。

 

 

少し話をして、どういう生活をしているかがあまりに容易に予想できる人間が昨今は巷に溢れている。

 

 

ただ、そうなった瞬間にその人はもう「終わった人」なのだ。

 

 

 

3.古代に対するリスペクト

 

世阿弥は能というエリアにおけるスティーブ・ジョブズともいうべきイノベーターだったとされている。

 

 

 

しかし、実は、彼女は「0から1を作ること」を「新しいもの」と考えていたわけではない。

 

 

 

 

能の演目は実は、オリジナルの作品はないと言ってもよく、『平家物語』『伊勢物語』など既存の古典文学ばかりで構成されていた。(今もそうかな多分)

 

 

 

 

 

 

その見せ方を「新しく」したのが世阿弥というイノベーターだったという話だ。

 

 

「伝統」を再生すること、「伝統」を受け継ぐために新しく見せることこそイノベーターなのである。

 

 

 

 

 

 

「新しい」を「壊すこと」や「0から1を作ること」と考える人は多い。

 

 

昨今の日本企業はその典型例かと思うが、「イノベーション」を至る会社で叫んでいるが、本質を見誤っていると言わざるをえない。

 

 

 

 

 

イノベーションについて述べたシュンペータも「新結合」という言葉を使い、「一見関係なさそうな既存のものを組み合わせる行為」をイノベーションとよんだ。

 

 

 

その言葉を紹介したい。

 

 

 

起業家の特徴は、単に新しいことを行ったり、すでに行われてきたことを新たな方法で行うということ。つまりイノベーションだ。

 

 

 

 

 

 

たんなる「破壊」は「無秩序」を生み出すだけであり、イノベーターとは矛盾するようだが、ある意味では、「保守」なのである。

 

 

 

 

「保守」と「リベラル」という分類はナンセンスなのかもしれない。なにか矛盾めいたものから人は逃れられないのだ。 

 

 

 

まとめると

一流の人間の3要件とは

 

1.現状維持に対して嫌悪感が有る

2.「秘」をもっている

3.歴史に対するリスペクトが有る。

 

 

 

 

である。

 

 

 

 世阿弥という一人の偉大な人物に敬意を表しつつ今日はここらで

 

 

おもしろきことなき世を面白く

 

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