私は高杉晋作

頭がおかしいと言う人が「頭がおかしい」

『方丈記』で鴨長明が伝える人生において知っておくべき3つのこと

約 7 分

ゆく河の流れは絶えずして

 

 

 

 

 

 

という始まりは誰もが聞いたことがあるのではないだろうか?

 

これは、鴨長明が書いた有名な『方丈記』の冒頭である。

ただ、全部読んだ人はそう多くないかと思う。

 

 

 

 

 

そういう人は是非読んで欲しいが、少しだけその哲学を紹介したい。 

 

 

 

1.友達はいらない

 

 

 

「これお前の意見だよな!お前の意見だよな!」

 

 

 

 

 

と言われるかもしれない。確かに私の意見でも有る。

 

 

だが、鴨長明自身がそう言っているのだ。

 

 

 

 

 

 

おほかた、世をのがれ、身を捨てしより、恨みもなく、恐れもなし。

 鴨長明方丈記

 

 

 

 

 

 

 

これは、一言で言えば、「友達がいなくて僕は幸せです」だ。

 

 

 

「曲解だな。お前」

 

 

 

そういう反論は想定済みだ。

 

 

 

もう一つの箇所を引用したい。

 

 

 

玉敷の都のうちに、棟を並べ、甍を争へる、高き、賤しき、人の住ひは、世々を経て、尽きせぬものなれど、これをまことかと尋ねれば、昔在りし家は稀なり。・・・・人も多かれど、いにしへ見し人は、二三十が中に、わづかに一人二人なり。

  鴨長明方丈記

 

 

 

 

 

 

 少し長くて申し訳ないが、

しばらくぶりに京都に来た鴨長明が町並みを見て、分析を行っている箇所である。

 

 

 

簡単にいうと昔と町並みは変わっていないように見えて昔のままのものなんて有りはしないと長明は書いている。

 

 

 

 

 

 

特に人間について言えば、昔からそのままいる人は二〇〜三〇人に一人の割合でしかいないとのこと。

 

 

 

 

 

 

つまり、一見、人や世の中は変わらず存在し続けるように見えるが、実は、あっという間の変化を遂げているとのことだ。

 

 

 

 

 

 

 

これはあなたもうなずけるのではないか?

 

サークルやゼミといった大学時代の人間関係や入社時の同期、異業種交流会

 

 

 

 

 

「おれたち、友達な!」

数多く誓った人たちがあなたにはいるかもしれない。

 

 

 

 

では聞くが、

あなたは人生で「こいつらは一生友達だ」とか「いざとなったら助けてくれるかも」という期待はどの程度かなったのか?

 

 

 

 

そして、そんなどうでもいいもののために、どれほど多くの時間を放棄してきたのか?

 何もあなたを上昇させていない。

 

 

 

むしろ退行させている。

 

 

 

 

 

 

早く無駄だと気づかなくてはいけない。

 

もう一度言う。

 

「友達はいらない」

 

 

 

 

2.国はあてにならない

 

「友達はいらない」というのは「他人はあてにならない」ということなのだが、「国もあてにならない」というのを『方丈記』は教えてくれる。

 

 

 

 

鴨長明が生きた時代というのは大変革の時代だった。

 

 

具体的には、

 

大火災

地震

貴族社会→武家社会

飢饉

 

 

などがある。

 

 

 

 

小ネタを差し込むと『源氏物語』を境にして古典文学は基本的に「理性」を尊重した文体に移行した。

 

 

 

之が何を意味しているかというと『方丈記』はジャーナリスト鴨長明がつけた記録のような側面も多く有るのだ。

 

 

 

 

 

ここでは具体的な紹介は割愛するが、例えば、前述の飢饉では多くの人が餓死し、何人ほど死んでいたなどかなり具体的な描写が有る。

 

 

 

 

 

 

そして、あっという間に人々は悪に手を染め、盗みを平気ですることなんかは当たり前と書かれており随分と興味深い。

 

 

 

 

 今の平和な世の中では想像しがたいものだ。

 

 

 

では、本題に入ろう。

 

こういった国難にあって国は何をしたのか?

 

 

 

 

 

 

こういった非常事態が多くあった際に「官」が何をしたかということを『方丈記』を読むと見えてくるのだが、全く記載がなく、全く何もせずただ手をこまねいていただけなのだ。

 

 

 

 

 「何も記載がない=何もしていない」というのは詭弁と思われるかもしれないので、別の文章を紹介すると、

 

 

『吉記』という同時代の吉田経房が書いたものには、役人の有様についてどうだったかが書かれている。

 

 

 

 

 

そのなかでは、「ああもうわたしも終わりか」と自らの身ばかりを始終案じ、世を救う空気など皆無な役人の有様が書かれている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

長々と書いてきたが、今我々が生きている時代は、この国難の時代に入っている

かなりシチュエーションが似ているのだ。 

 

 

 

 

 

まあ凡人は気づかないと思う。

そういう人は『ヒルナンデス』でも見ていれば良い。

 

 

 

 

 

 

 

 

例えば、現在、国の借金は半端ではないが、仮に首都圏で大地震が起こった際に、国は間違いなく破綻する。

 

 

 

 

日本では、5〜10年に一度の短いスパンで大きな地震が近頃起こっているから近未来的に起こりうる話である。

 

 

 

 

今続いている平凡な毎日は一瞬で崩れ去る可能性があるのだ。

 

 

  

 

 

 

あなたが前提としているものは今からすべて崩壊していくことを私が約束する。

 

 

 

 

年金はもらえない

医療は崩壊

公的サービスは破綻

 

 

 

 

災害が起きなくてもおそらくなる。 

 

 

 

強情なあなたはまだ心の何処かでいざという時、国が助けてくれると思っているだろう。

 

 

 

 

しかし、いざというとき真っ先に死ぬのが、そういう平和ぼけした凡人たちなのだということだ。

 

 

方丈記』をよんだ方がいい。

 

 何かを頼りにするというのが日本人はいい意味でも悪い意味でもしみついているからかなり危ない。

 

 

 

 

 

3.いざというとき自分が頼れなくてどうする

 

鴨長明は隠遁者というイメージが強いかと思う。

 

 

彼が隠遁した理由はいろいろとあるのだが、1つが「自分のことは自分でするのが一番安全」だと気付いたからだと思う。

 

 

 

 

長明は、自分で家をたてるほど自給自足の生活をしていた。

補足しておくと、長明は元々貴族の人間である。

 

 

 

 

プライドが高くて通常貴族がこんなことは出来ない。

 

 

 

 

 

 

現代の例でいうと、舛添要一あたりが自分で木造の家を立てて自分の食べるものも自分で作るくらいのことである。

 

 

 

 しかし、いち早く「世の中の瓦解」や「人間関係というしがらみの不要さ」に気づいた長明はプライドを捨てた。

 

 

 

 

 

周りからあざ笑われたようだが、彼は自分ですべてのことをすることで、国難の時代を生き抜いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もちろん時代の変化はあるから、ターザンみたいな生活をしろと言いたいのではない。

 

 

 

 

 

 

言いたいことは、何かによりかかろうと考えているあなたの思考は最も現代においては危なく『ヒルナンデス』を見ている暇はないということだ。

 

 

 周りが平和ぼけしているから自分も平和ぼけしていていいと考えている。 

 

 

 

 

 

脳天気であること

今の当たり前が続くと思うこと

誰かに頼ろうとすること

 

これが現代において最も危険なことだ。

 

 

 

 

 

「助け合い」「つながり」「友達」という言葉が内包する危険に気づくべき。

 

 

 

いざというとき誰も助けてくれない。 

 信じられるのは自分の心だけである。

 

 

 

 

 

 

 

最後に長明が残した有名な言葉を紹介したい。

 

 

世にしたがヘば、身、くるし、したがはねば、狂せるに似たり。

  鴨長明方丈記

 

 

 

 

 

狂ってなきゃならない。狂ってなければ、これからは生き延びることが出来ない。

ジリ貧になるだけだ。

 

 

 

 

 狂気が必要。

 

 

おもしろきことなき世を面白く

 

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