私は高杉晋作

頭がおかしいと言う人が「頭がおかしい」

「平凡な」男の人生を整理してみた

約 7 分

突然だが、『妊娠小説』という本を読んだ。

 

 

あまり書くと字数が10000字を超えるし本旨ではないので、少しだけまとめたい。

 

 

妊娠小説というのは聞き馴染みのない言葉だが、斎藤美奈子氏いわく、明治期の超有名文学に端をなし数多くの「恋愛小説」「青春小説」は実は、「妊娠小説」でひとまとめにできるという。

 

 

 

その筋書きというのは以下のものだ。

 

 

純愛に満ちた仲むずまじい主人公がひょんなことからヒロイン的人物に遭遇。

 

そして、2人は、合う回数を重ね、いつの間にか離れられない状態に。

 

 

 

 

ところが、ある日突然ヒロインの口から「私できちゃったの。。」という言葉が、、、

 

 

主人公は恐れおののきただただ無為に時間をすごし、謎の葛藤にさいなまれるというものだ。

 

 

 

 

 

 

どこかでみたことあるなあという感じだろう。

何を隠そう。今や殆どの教科書に乗っていると言っても良い森鴎外の『舞姫』もこれにもれない。

 

 

 

 

 

三島由紀夫、川端康成、島崎藤村など名だたる文豪を始め、最近でも村上春樹や石原慎太郎、村上龍といった著名作家も使用する黄金の一手らしい。

 

 

 

 

ここには書ききれないくらい内容は充実していたのだが、読んでみて思ったことがある。

 

 

我々の人生も色いろあるように見えて、典型的なストーリーが有るのではないかと。

 

 

 

 

 

 

 

なにが言いたいかというと、妊娠小説同様、世の中で色々有るかのように見える個人の人生も「お決まりの展開」があるのではないか?ということだ。

 

 

 

 

 

あらためて「凡庸な」人生を送りたくないと思う気持ちを強化する意味でもあえて今日は書きとめておくこととした。

 

 

 

 

1.大学に入るまで

 

「平凡な」人間たちは、大学に入るまでは、いわゆる「頭がいい」と言われるような人生を送っている。

 

 

 

 

 

 

大学までは、私立中学や高校に通うもしくは、進学塾に夜まで通いつめ成績はそこそこ。

 

 

 

 

そこに「なんであなたは勉強しているんですか?」という問いかけを挟む余地はない。

 

 

 

 

 

ただひたすらに「勉強をしておけば、人生に勝てる」ということを盲信する日々を送る。

 

 

 

 

とりあえず、「有名大学」に合格。華やかなキャンパスライフを謳歌する。

 

 

だが、3年の就職活動を機にその凡庸さには拍車がかかる。

 

 

 

 

「おおおおお御社を。。。。。志望したのは、、、、、」

 

 

とたどたどしい言葉が続き、

 

 

「たのむ安定した人生をおくらせてくれ」という懇願をしに行くのだ。

 

 

 

 

 

面接で語られる志望理由はもちろんすべて嘘であるが、「安定」するためなら孔子の「義」なんて知ったものではなく、悪に魂を捧げる。

 

 

 

 

 

 

もちろん本当の理由は、 

 

「給料がそこそこ良い」

「同窓会でえばれる」

「安定している」

「会社の知名度が高い」

 

 

 である。 

 

 

 

 

 

 

 

「大企業や公務員に就職してそれで威張っている人」になった彼らは、

 

 

「俺は安定してるんだぞ。すごいだろ」という凡庸さを誇示する動物に退化する。

 

 

 

 

 

こうして、「大手町組」という組合に加入し、そこで、40年しがみつくことを最優先事項として人生を過ごし始める。

 

 

 

 

 

2.就職後

 

 

まず一大イベントは凡人と凡人が結婚するというものだ。

 

 

2行で要約すると以下のようになる。

 

 

「俺〇〇銀行です。」

 

「あら素敵。結婚してください。」

 

 

 

こうして、「安定」を武器にする「凡人」と「安定」に惹かれる「凡人」が結ばれる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そこに恋愛というものが挟む可能性があるのだが、「お決まりの展開」的には、その恋愛の内容は、どうでもよく、「どこに勤めているか」「公務員か」「年収はいくらか」という要素がストーリー展開上重要なファクターとなる。

 

 

 

 

 

 

 

そして、次の展開として、「35年ローンでのマイホーム購入」がやってくる。

 丁度、ここらあたりは、「平凡な」男達の人生のピークだ。

 

 

 

 

なるほど、高い偏差値が自信となったのだろうか。

 

35年も払い続けられるという「素晴らしい」人生設計を何の不安もなく選択する。

 

 

 

 

 

「これで俺も一人前」

 

 

 

とわけのわからない独り言をつぶやくのがお決まりの展開だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

そこからも凡庸な男の歩む人生は大体同じ。

 

 

男の場合、平日は、激安居酒屋で飲み歩き、休日はゴルフをするようになる。

 

 

 

 

 

仕事に関しては順調かというとそうでもない。

 

学歴だけで会社に入ってしまったため、仕事はゴマすりをする毎日をすごす。

 

 

 

 

 

 

 

40あたりから体に変化が出始める。

若手OL達が「大関」というあだ名で呼んでいることを知り自覚をする。

 

 

 

 

 

このころには、家庭にも居場所はなくなっている。

 

 

 

高校生の娘には「お父さんの加齢臭臭い」と影で言われ、 妻にも早く家に帰れば嫌な顔をされる。

 

 

 

 

なんとか、部屋の隅で、ジャイアンツの優勝に人生の浮上をかけるかのごとくを応援をする毎日を過ごす。 

 

 

 

 

 このように、仕事や家庭の中で、孤立していく中で、ある疑問が湧いてくるようになる。

 

 

 

 

「俺の人生はいつ浮上するんだ」

 

 

 

 

だが、結局、特に行動を変えることもなく、「退職金」までの忍耐を続ける。

 

 

 

 

 

 

 

そして、ついにはれて、定年退職。

40年間の大手町組を晴れて勇退。

 

 

 

 

だが、ここからクライマックスにかけて主人公に不運が襲う。

 

 

 

退職金をもらい、「これで俺も自由だ」と思ったのもつかの間、

妻から、「離婚しましょ」と離婚届をたたきつけられる。

 

 

「あなたの加齢臭には耐えられないの。」

 

 

 

 

 

よくわからない理由で、退職金と年金の折半を約束させられる。

 

 

めでたく、下流老人の仲間入りを果たす。

 

 

 

 

 

 

 そうこうしてるうちに、気づけば、いつの間にか病院のベットの上。

 

 

 

 

 

 

 

「ああ何だったんだ俺の人生は。」

 

 

 

死ぬ直前にこの言葉が頭を反芻する。

 

 

 

今までの人生を振り返り、紛れも無く、夢でもないことに死ぬときになってようやく気づく。 

 

 

 

 

こうして「平凡」な男の人生は幕を閉じる。 

 

 

 

 

 

3.凡庸になる人は20代あたりから決まってる

 

 

凡庸な男が送りそうな人生を書いてきた。

 

 

私がなぜこんなことがかけるのかというと、周りにあまりに同じサンプルが多いからだ。

 

 

 

 

 

 

 

サミュエル・スマイルズが25歳までに考えをかえなければ、永遠に考えは変わらないと述べていた。

 

 

 

 

 

 「平凡な人生」を送るかどうかは若いうちに決まるという言葉だと私は解釈している。

 

 

 

 

 

 

 

 

この言葉は多くの書籍を読んできたが、私の頭に残っている言葉の1つだ。

私は、来年25歳になるのだが、正直焦っている。

 

 

 

 

誰かに相談して解決するというものでもないだけに、大きな焦りである。

 

 

 

 

 

 

「俺も人生の先輩だ。なんでも聞いてみなさい」

ともしオヤジに言われても

 

 

 

 

 

「なんであなたは凡庸なのですか?」とか

 

「なんであなたは平凡に生きたいのですか」

 

 

 

 

と質問し殴り合いが始まることため、相談などするわけがない。

 

 

 

 

  

 

 

ただ、一つだけ「平凡」から抜け出すために必要なことはわかっている。

 

 

 

 

「平凡な」男から離れることだ。

 

 

 

 

ギュスタヴデュボンの『群集心理』にあった

 

 

「如何に優秀な個人と言えど、集団に混じれば凡庸かそれ以下となる」という趣旨の言葉は正しいという言葉は忘れたくても忘れられない。

 

 

 

 

 

 

これは、歴史的にも裏付けが取れているらしく、私のようなドシロウトが言っている言葉だと思って侮らないほうが良い。

 

 

 

「平凡な」男について整理してわかることというのは実に単純だった。

 

 

 

やはり、友達はいらないということだ。

 

 

 

 

単純明快。

 朱に交われば赤くなるのだ。

 

 

 

凡人といては、確実に凡人となる。

 

 

 

 

私は、死の刹那「俺は凡庸だった」と思いたくない。

 

おもしろきことなき世をおもしろく

 

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先の見えない世の中を生き抜く一つの方法

 

 

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