私は高杉晋作

頭がおかしいと言う人が「頭がおかしい」

なぜ友達はいらないのか?

約 7 分

この単純かつ極めて根源的な問いについて今日は考えてみたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

2000年ほど前の哲学者キケローの『友情について』に以下の一節があります。

 

 

 

 

 

 

「友情という概念は唯一誰ひとりとしてその必要性を疑わないものである」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

古代というコミュニティが今より狭い時代にあって、すでに友達という言葉の欺瞞に気づいていたキケローという哲学者を私は尊敬してやみません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

例えば、あなたは「友達が少ない」と言ってきた人を心の何処かで見下してたことがあるでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

まあ社会通念的に言えば、あなたの考えは正しいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なぜなら社会は孤独なものに対する風当たりが強いからです。

 

 

 

 

 

人だけではなく、コンピュータやマニュアルさえも孤独に対して攻撃をします。 

 

私の体験を通して具体的に示したいと思います。

 

 

 

 

 

 

先日一人でカラオケに行った時の話です。

 

 

 

 

最近のカラオケのマシーンというのは結構ハイテクなもので、例えば、ある曲を入力すると転送されている間にアンケートにこたえるという余興があります。 

 

 

 

 

 

 

そこには、「この曲は難しいですか」や「この曲を歌うのは序盤・中盤・終盤のどれですか」といったものが出てきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

転送している間は、持て余しますから、「簡単」とか「普通」、もしくは「終盤」といった回答を数秒の間でするわけです。

 

 

 

 

 

 

 

何曲目かを転送した時に出てきた質問が面白いのです。

 

「今日は何の集まりですか?」

 

 

というものが来ました。

 

 

選択肢には、「デート」「家族会」「女子会」など8個ほど出てきます。

 

 

しかし、一人で来ている私には、答えられる選択肢がありませんでした。

 

 

 

 

 

独り身はカラオケに来るなとコンピュータにインプットしてるとは驚きました。

 

 

 

 

 

 

 

他にもカフェなんかでもよくある明らかに一人なのに「何名様でしょうか?」と聞いてくる輩がいますよね。最近は慣れましたが、、、、

 

 

 

 

 

「一人じゃ悪いのか?」

と当初は自分の中で叫んだものです。

 

 

 

 

 

 

 

この二つの例から

機械や接客のマニュアルは一人を想定していないのではないか?とわたしは思いました。

 

 

 

 

前置きが長くなりました。

 

 

 現在、友達を筆頭に「一人でいることは悲しいことだ」というパラダイムが強力です。

 

 

 

 

 

これだけ孤独な男にとって不遇な時代なわけですが、「それでも私は友達はいらない」とこれからも言い続けます。

 

 

 

 

ガリレオ・ガリレイ全盛の時代に私はコペルニクスでありたい。 

 

 

 

 

改めてになりますが「なぜ友達がいらないのか」を本日は書きたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

1.「思考停止に誘う」から

 

 

まず、友達が不要な理由の筆頭に「思考停止したくないから」があります。

 

 

 

「友達と思考停止」の間には何の関係もないと思うかもしれません。

 

 

 

 

 

しかし、友達を0にした私の立場から言えば「友達は増えれば増えるほど思考停止に繋がる」といえます。

 

 

 

 

 

 

 

友達原理主義のパラダイムはひとことで言うと「友達は多いほど良い」というものであり、そのパラダイムにより思考停止しています。

 

 

 

 

 

例えば、私が5人ほど集まる会に行ったとしましょう。

 

 

そこで、

 

「俺友達いらねえわ」

 

「飲み会行く奴は頭が悪い」

 

「勉強会って意識高いフリしてんの。一人でやれよ」

 

 

 

 

と言おうものなら、「つながりは大事」とか「Facebookに命をかけている」人間はヒステリーになるでしょう。

 

 

 

 

 

そして、次回以降、絶対に私はその会に呼ばれません。

 

 

 

 

 

 

 

しかし、世の中は「どう考えればこれが楽しいのか?」と頭をかしげる会合にあふれています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

多くの会合は、どれほど楽しくなかろうと終了後には

 

 

 

「今日は楽しかった」

 

 

「また集まろうな」

 

 

 

「Facebook交換しようぜ」

 

 

 

 

 

という言葉が飛び交うわけです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「楽しくなくても楽しいと言わなければダメ」なようですね。

 

 

 

 

 

 

 

このパラダイムは、ジョージ・オーウェル『1984』に見られるような全体主義社会と極めて酷似しています。

 

 

 

 

 

物語のなかで、洗脳を唯一逃れていた主人公ウィンストンの言葉が興味深いです。

 

 

 

 

 

 

異端の中の異端とは「常識」に他ならない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は、Facebookで友達を増やしても楽しくないし、激安居酒屋で会社の愚痴を言うのも楽しくないと正直に言いたいのです。

 

 

 

 

 

2.「凡庸であることが喜びとなる」から

 

オルテガ『大衆の反逆』には以下の一節があります。

 

 

 

 

「大衆人、、、、、は自分自身凡庸であることを自覚しつつ、凡庸たることの権利を主張し、自分より高い次元からの示唆に耳を貸すことを拒否している」

 

 

 

 

 

 

 

オルテガの一節を読んでいると、「友達とは我々を凡庸に導く存在である」と強く思います。

 

 

 

 

 

 

例えば、学生時代の友人同士で集まったとしましょう。

そこで繰り広げられるは、互いの仕事の話や給料の話になるかと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

そのなかで内心「勝った」「負けた」の勝負が繰り広げられます。

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、本業が現在給与所得者である私が言うのも何ですが、「ビジネス所有者から見れば双方とも凡庸な人間」でしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

「自分の周りの友達は似たような給料になる」というのは、統計をとったわけではありませんが、学歴社会であることを鑑みれば、ある程度妥当性があります。

 

 

 

 

 

 

 

例えば、高学歴組の集まりで、年収1000万が「勝ち」というラインが敷かれていたとします。

 

 

「俺年収一億」

 

 

 

 

という異端者が出てこようものなら、その人は、次から呼ばれなくなる可能性が高いでしょう。

 

 

 「あいつ文学部のくせに」

「あいつなんかやな感じになったよな」

「拝金主義」

「世の中のために金使えよ」

 

 

 

とかなんとかいう話がその人以外で始まるわけです。

 

 

 

 

 

 

「全員が同じ」

「全員が凡庸」

 

 

 

 

これが友情関係を維持する上で、必須条件なら「要らない」というのが正常でしょう。

 

 

 

 

こんな友達が100人も200人もいるのが幸福といえるのか甚だ疑問ですね。

 

 

 

3.本当の「友達」は、「友達」と呼ばない

 

私は、孤独な人間ですが、尊敬する人は何人かいます。

 

 

 

 

 

 

友情不要論を掲げる私にとって必要な人間関係とは「尊敬するところがある」の如何のみで決定するものです。

 

 

こんなのが1000人もいるわけがないのです。

 

 

 

 

あなたが心から尊敬する人間は、Facebookの「友達」の中にどれほどいるのか数えてみてください。

 

 

 

 

 

数人でしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

メデイアが煽る「孤独死の恐怖」とか「絆の大切さ」みたいな欺瞞に付き合っていたらあなたは自由を失います。

 

 

 

 

 

 

 

そろそろ友達を捨てる時が来たのではないでしょうか?

 「友達は大事」は根拠なきパラダイムなのです。

 

 

 

お読みいただきありがとうございました。

 

Comments & Trackbacks

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  1. はじめまして。大変に深々と読みました。私は概ね「友人」など毛の生えた知人程度にしか見てません。馴れ合いは不愉快なので近頃では付き合いも最低限に留めています。

  2. 「異端の中の異端こそ常識」
    ジョージ・オーウェル『1984』

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