私は高杉晋作

頭がおかしいと言う人が「頭がおかしい」

会社の飲み会に行きたくないことが「正常」

約 6 分

「最近の若者は、飲み会に誘っても来ない」

 

 

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と愚痴をこぼすオヤジ世代(40以降の主に管理職世代)が最近多いようです。

 

この後の言葉には、おそらく「俺らが若い頃には喜んでいったものなのに。。。」とかが来るのでしょう。

 

 

 

 

 

しかしながら、「ノリが悪い」「付き合いが悪い」と悪玉にされるのはいつも若者です。

 

 

 

 

 

 

 

無言を貫く若者ですが、明らかにオヤジ世代の欺瞞に嫌気がさしています。

例えば、オヤジ世代の先ほどのセリフに対し若者は以下の解釈を加えると思います。

 

「最近の若者は、(オヤジ世代が一方的に楽しいと思っている)飲み会に誘ってもこない」

 

 

 

 

 

 

オヤジ世代にとっては「誘ってあげている」といった親切心なのかもしれませんが、若者にとってはありがた迷惑なのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この誰も得しない状態はなぜ続くのかというと「互いの価値観を理解する機会がないこと」が原因ではないでしょうか

 

 

 

 

 

 

 

世代同士が互いの考えをもっと分かりあえればと思い普段無言の抵抗をするしかない若者の考えを書いてみました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本稿は、これを書くきっかけになった荒川和久先生の著書を参照しつつ「飲み会に行きたくない」理由を3つの項目からまとめています。

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1.「会社」に対する捉え方が違う

 

2.「結婚して子どもを作り、マイホームを買うことが幸せ」と考える世代とは話が合わない

 

3. もっと生産的なことがしたい

 

 

 

 

 

1.「会社」に対する捉え方が違う

 

NIRAの2009年の報告書『終身雇用という幻想を捨てろ』の研究データによると15−24歳世代の転職率(男12%、女16%)は2番めに多い25−34歳世代(男6%、女9%)にダブルスコア近い差をつけています。

 

この数値は年々増加しており、今の若者にとって会社とは「一生ここで勤め上げるぞ」と考える対象ではなくなっていきているということです。

 

 

転職率が男女とも2%程度のオヤジ世代(45歳~54歳)のように「私は大丈夫だろう」とか「なんとか逃げ切ろう」といった考えを若い世代は持ちあわせていません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オヤジ世代にとっての会社とはまさに30年ローンを組んで買った「マイホーム」のようなものです。

一方で、若者の場合年齢層が若ければ若いほど会社は「賃貸物件」としてしかみていません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「家族で御飯を食べに行く」と「大家から飯に誘われて正直困るけど仕方なく行く」くらい飲み会への捉え方の違いがあるかと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

2.「結婚して子どもを作り、マイホームを買うことが幸せ」と考える世代とは話が合わない

 

「結婚して子どもを作り、マイホームを買う」

これが少し前までの男としての一人前の儀式でした。

 

独身の男性は、「人間的に欠陥がある」「経済力がない」といった蔑まれてみられた時代だったと思います。

 

 

 

 

 

 

しかし今の若者は違います。特にそれは男性に顕著です。

 

国立社会保障・人口問題研究所が発表している日本の生涯未婚男子は、1990年5.6%だったのが、2010年には20.1%に急増している述べられています。(%をふやしているのは若者でしょう。)

 

 

 

 

 

結婚に対するオヤジ世代と若者世代は随分と考え方が変わっていることが読み取れます。

なぜ若者は結婚しないのか?を考えてみましょう。

 

2010年の厚労省の調査である『出生動向基本調査』をみるとわかるかもしれません。

 

「独身生活の利点とは何か?」に対する答えとしてすべての世代において男性は「金銭的に裕福な点」という解答がトップでした。(ちなみに二番が「扶養の義務がなくて気楽」)

 

 

このアンケートのトップ2の解答を咀嚼するに、「自分のためにお金を使いたい。だから結婚なんてしたくない。」というメッセージが見えてきます。

 

 

 

 

 

 

 

 結婚観の違いから何が言いたかったのかをまとめますと、、

 「家族のためにとか出世のためにに自己犠牲を至上の価値とし、結婚してこそ一人前と考える」オヤジ世代「目先の自己利益(コスパ)を優先する」若者世代では考え方が180°違うということです。

 

 

 

 

  

具体的に飲み会の話を若者目線のコスパで考えてみると「一回4,000円〜7000円の金を失う+3時間近く拘束+オヤジの説教を聞かされる」というトリプルパンチがあり、これをコスパの観点でプラスに持ってくるのは至難の業です。

 

 

 

*ちなみに 「出世に繋がるかもしれないぞ」とオヤジ世代が飲み会の重要性をときそうなので先んじて反論しておくと、、

Diamond Online 2015年9月5日付の記事では、「絶対に出世したい」20代や30代の若者はわずか12%しかいないようで、仮に「出世レースへのゴマすりの場」だとしても若者にとってメリットにはならないのです。

 

 

 

3. もっと生産的なことがしたい

2015年『総務省家計調査』によると単身者のお金の使いみちで食費、住居費、交通・通信費といった生活インフラを除き一番支出が多い項目が「教養娯楽」でした。(男性13.5%、女性10.5%)

 

 

これは「突き詰めてる趣味」もしくは「勉強会や自己啓発」への投資の多さを示しています。

「飲み会にいくくらいなら勉強したい」

「飲み会に行くくらいなら趣味を突き詰めたい」

 

と思う若者を想像できます。

 

 

 

 

 

上司の話を聞くだけで終わる飲み会は数少ない彼らにとっての生産的な時間をも奪おうとしていると思われても仕方ないでしょう。

 

 

 

以上3つの観点から若者世代とオヤジ世代の断絶をまとめてみました。(他にもあると思いますが)

 

 

 

フラットに見て、若者は悪者扱いされているけれども「飲み会に行きたくない」という主張に対する反論として合理的な理由を持っている若者が多いという意味では、オヤジ世代は多少譲歩するべきと私は考えます。

*反論として 「理不尽を我慢してこそ一人前だ」みたいな考えは最も若者から嫌われるかと思います。

 

 若者世代はすでに譲歩を重ねていると思うので、これ以上譲歩しろというのは酷でしょう。

 

 

懇親を目的にするにしても「飲み会」以外の形を考えてみてほしいというのが若者の願いでしょうか。

お読みいただきありがとうございました。

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