私は高杉晋作

頭がおかしいと言う人が「頭がおかしい」

いつになったら景気は回復するのか?

約 6 分

戦後とてつもないスピードで経済成長した時代

日本の製造業や精密機械業が世界を席巻した時代

バブルで大はしゃぎした時代

 

 

これらを知っている人々は、おそらく、「今は日本はダメだけどそのうち良くなる」と思っているかもしれません。

 

私自身上の3つについては、まだ生まれていない時代なので、何もしらないと言ってもいいです。

ただ、学校などで、日本はすごい成長をしたということは刷り込まれた記憶があります。だから日本はそのうち元気になるんだろうと楽観的に捉えていました。

 

しかしもし、、、、、、

 

「このまま経済は停滞するどころか低下し続けるだけである」

「デフレからの脱却は不可能である」

「非正規雇用者5割超え」

「日本国内でテロが発生」

 

こういったことがもし現実におこるとしたらあなたはどうしますか??

 

 

ずいぶん悲観的なエコノミストである水野和夫先生が書いた本を今回はご紹介します。ただ、非常に説得力があり、これから世界全体が間違いなく暗黒に向かうと読んだ後に感じました。

 

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なぜそう思ったかについて以下の観点からまとめてみました。

 

1.なぜアベノミクスはうまくいかないのか?

 

2.資本主義の限界

 

3.グローバル化がまずい理由

 

 

 

1.アベノミクスはなぜうまくいかないのか?

まずはじめに、見ていただきたいデータが有ります。

 

生活保護受給者数200万人(2013)

年収200万円以下1090万人*労働人口限定(2012)

金融資産を持たない人の割合31%(2013)*87年3.3%

非正規雇用者1906万人(2012)

(すべて世論調査)

 

非正規労働者が労働人口の4割突破(2015)

(東洋経済オンラインより抜粋)

 

 

「アベノミクスで株価〜円突破」「〜社過去最高益」といったニュースが盛んに報じられました。しかし、私たちは一向にその効能を感じることが出来ません。

 

 

この「なんかおかしい」状態ははじめてではありません。

例えば、2000年代にいざなぎ景気(1964年頃)を超える好景気というニュースがあった時も当てはまるかと思います。

 

 

アベノミクスは、「財政出動による内需拡大」や「金融緩和によるインフレ」といった経済法則に忠実な政策を展開しています。だから、何も出来なかった民主党に比べ、状況が好転するはずでした。

 

 

*金融緩和とは、至上に流通する通貨を増やすことで、貨幣価値を下げる(つまり物価があがる)と考えていただければここでは大丈夫です。

 

 

 

ですが、消費は高まるどころか冷え込んでいますし、インフレするどころかデフレしているのです。これはつまり、従来の経済法則が当てはまらなくなっていると考えるしかありません。

 これは、国家の最も大切な機能である「富の再分配の実施」や「景気のテコ入れ」ができなくなり、国家の存在意義が失われつつあると言ってもいいでしょう。

 

 

 

 

 

 この終わりの見えない閉塞感の背景には、「資本主義」と「グローバル化」にあるようです。

 

 

 

2.資本主義の限界

 

著者によると、資本主義とは、「資本の増大をすること」や「成長を絶対視すること」を至上の価値とするイデオロギー(考え方)です。

 

 

ここ数世紀に渡り成長を達成してきた国々にとって「成長は永遠につづく」という神話を資本家の頭に組み込んでいます。そのため一度、利潤が縮小すると、そのしわ寄せは資本家が取る前に労働者に降りかかります。

 

 

 

この資本主義の飽くなき追求が、日本で起こっている「企業が業績を良くしている」にもかかわらず、「国民の所得は減少し、非正規労働者が急増する」ということと深いつながりがあるのです。

 

 

 

世界的な今までの搾取の流れ(資本主義の辿った道)をまとめると以下のようになります。

1.国内で資本家が労働者から富を収奪。

2.海外に行きそこの現地の人から富を収奪。

3.海外での成長が限界になってきたら、国内で無理に搾取できる環境を構築。

 

 

 

日本も含め、今殆どの先進国において3のフェーズに入っていることはお分かりいただけるかと思います。

3の具体例としては、派遣法の改正による正社員の激減が最近では記憶に新しいかと思います。

 

 

 

著者によるとこの後に「資本主義社会の崩壊」が待っているようです。

同時多発テロやイスラム国の反乱は、欧米などによる搾取への反発が具体的に現れたものと考えても間違いではないと思います。

 今日おきたパリの自爆テロも資本主義のひずみとしか思えません。 

 

日本も例外ではありません。

名だたるグローバル企業が最近過去最高益を出していますが、それは海外の人件費の安い労働者からの搾取や派遣労働者などの非正規雇用者からの搾取で達成されているのです。

 

 

だから、景気の良いニュースがはいってくるのに実態が伴わないというのはある意味当然の結果なのです。

 

 

 

3.グローバル化がまずい理由

 

今の話のなかで、グローバル化が進むことで何がまずいのかわかってきたかと思います。グローバル化とはフロンティアに行きやすい労働者から搾取をするということとほぼ同義なのです。

 

 

 

 

 

また冒頭の金融緩和でインフレがおこらないというのもグローバル化が関係しています。

グローバル化がすすむと、従来の閉じた経済を前提にした貨幣数量説が成り立たなくなるのです。

 

貨幣数量説とは、社会に流通している貨幣の送料とその流通速度が物価の水準を決定しているという経済学の仮説です。しかし、現代は資本が軽々と国境を飛び越えてしまうため、この仮説を前提にした金融緩和というのはほぼ効果を持たなくなってしまっているのです。

 

 

 

だから、金融緩和を何度実施しても状況が好転するとは考えにくいのです。むしろ行き場をなくした貨幣が金融市場でバブルの引き金になるだけなのです。

 

 

 

 

 

では、どうすればいいのかというと著者は「成長をあきらめるしかない」と述べています。ただ、これは資本主義神話にとらわれた世界経済がおいそれと合意することはありえないでしょう。

これは、毎日ポテチ食べてるデブを想像すればわかります。

なんの動機もなしに急にダイエットを始めるデブがいるかといえばありえないでしょう。

 

 

 

予想されるストーリーは、「一部の者による富の独占は着々とすすみ、そのひずみがいつか暴動となって世界中で起こる」かなとおもいます。

 

未来に希望がもてない時代にもう足を突っ込んでいる気もしますが、、、、

 

 

では一個人としてどうするのがいいのか??

 

 

これは私の意見ですが、いつ金を失うかわからないし、いつ無職になるかもわからないのだから、貯金なんておちおちするんじゃなくて、自分の頭につぎ込んで来るときに備えるしかないかと思います。

 

物をすべて失っても自分自身は残るわけですからね!!

幕末と現在は少し似ている気がします。

 

 

 

 

お読みいただきありがとうございました。

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