私は高杉晋作

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私は高杉晋作

頭がおかしいと言う人が「頭がおかしい」

20代の若者が「賃金はいつ上がるのか」についてど素人ながら真剣に考えてみた

アベノミクスというフレーズが声高に叫ばれて3年位たったでしょうか?

 

誤差はあるものの一向に景気は良くなってきている感じはないですよね。

純粋に経済素人の私でも「アベノミクスで景気なんて良くならないんじゃないだろうか」と思い始めています。

 

 

株価とか為替が日本企業にとって追い風ということをマスコミが一時期さかんに報道し、安倍首相自身自らの成果として株高や円安をよく取り上げています。

 

 

しかし、庶民にとっては株価や為替はあまり関係ないというのが正直なところで、「賃金はいつ上がるのか」ということが最大の関心事でしょう。

つまり、アベノミクスの成功を判断する評価軸になるかと思います。

 

 

今回は、大学で経済学をやっていたわけでもない私ですが、アベノミクスで賃金は良くなるのかについて純粋に疑問があり調べてみました。

素人が調べたので、真に受けていただいても困りますが、私なりの理解でまとめています。

 

参考にしたのは、服部茂幸氏の『新自由主義の帰結』です。

 

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 1.アベノミクスで賃金は上がらないどころか下がる

いきなり結論から書いて恐縮なのですが、本著を呼んだり、調べたりしていくなかでわかったのが、今後賃金が右肩上がりで伸びていくことはありえないということです。 

 

 

なぜそう言えるかというと、「資本主義の構造の変化」に見て取ることが出来ます。

そもそも、資本主義は「利潤を追求すること」というのが土台にあります。

  

この利潤の追及の仕方には、大きく分けて2つの方法があります。

 

1つ目が、技術革新や大量生産と言った形で業務効率を向上させることにより利潤を追求する方法。

 

2つ目が、低賃金により競争に打ち勝つ方法

 

 

1960年台のような高度成長期の日本は1つ目の方法を採用していました。

そして、この生産効率を高める時代に於いては、業務効率化の余地がたくさんあったため、賃金を仮に上げても利潤の圧迫は起こりませんでした。

むしろ賃金をあげることで、労働者の労働生産効率を高めてくれさえしました。

 

 

 

 しかし、悲しいかな、人間というのは一度上昇経験を味わうとその快感を追い求め続けてしまいます。

 

 

 

成長がそこまで見込めない時代になったにも関わらず、企業は成長を追い求めようと試みた結果、2つ目の方法を取るようになったのです。

 

 

つまり、企業の収益性向上のために労働者の解雇や賃金カットを断行するようになったということです。

 *日本は例外的に人を切るのは最後という思想が根強いため、欧米に比べこの波の波及が遅かったですが、昨今は着実に欧米と同じ路線を歩みつつあるようです。

 

 

 

 

水野和夫氏が著書『資本主義の終焉と歴史の危機』でも同様に、昨今は企業の株価や経常利益と実質賃金が反比例すると述べられています。

 

2.利益率の高さが企業としての良さと必ずしも一致しない

ここからあることがわかるのですが、「企業の利益率が高いこと」は、その会社がいい会社であるという風にならないということです。

 

 

利益率が高いことは株式を持っている人にとってはメリットがありますが、従業員にとってはあまり意味がありません。

 

 

 

むしろ、旧来日本企業はそうじて海外企業に比べて利益率が低く、「従業員中心の経営」を行ってきたのです。

 

 

しかし、昨今は外国人投資家の株主比率が高まり、株主中心経営にシフトしている日本企業も多くあります。

 

 

結果として、短期的な決算のよさを追い求めるあまり、リストラや非正規雇用者の活用という方向に経営がシフトしてしまっているのです。

 

 

 

この流れをくむように、昨今、「最高益」という言葉が踊る一方で、非正規雇用者4割突破『東洋経済オンライン』といったニュースがありました。

 

 

これらは、因果関係があるということがわかっていただけるのではないでしょうか?

 

 

 

3.日本型雇用は世界一である

最近日本の新卒採用がさげすまれたり、アメリカ型の成果主義経営へのシフトを後押しする声が多いかもしれません。

 

 

しかし、日本型経営は「雇用を守る」という意味で世界一であり、アメリカがむしろ見習っているといわれているほどなのです。

 

 

 

隣の芝は青く見えるものですが、今ある「すばらしい雇用形態」をよりよくしていくという方向性で考えるべきではないでしょうか?

 

 

 

お読みいただきありがとうございました。

 

PS水野先生の本も合わせてどうぞ

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